Penan族の作るかごバッグ

Penanはペナン州のPenangではなくgがありません。私はしばらく地名だと思っていましたが、地名ではなくてサラワク州の奥地に住む部族の名前でした。住んでいる場所はブルネイとの国境に近い場所。Miriという街が最寄り(といっても5時間ぐらいかかると言っていたような)だそうです。

Helping Hands PenanというNGO団体があり、このPenan族への支援をしています。Penan族はもともと狩猟採集民族でしたが時代の波に押されて生活は変化。でもなかなかうまく適応できない家族が多く、特に女性は良い職につくことが難しくて厳しい貧困状態でした。

そこで目をつけたのが、この部族の女性が伝統的に受け継いできたかご編みの技術。もとは籐で編んでいたようですが、籐も少なくなっているので、このNGOがカラフルなPVC(ポリ塩化ビニル)の紐を持ってきて、デザインもアドバイスしながら作ったバッグが素晴らしい出来なんです。さすが伝統に裏打ちされているだけあって柄を入れたり複雑な編み方をしながら、実用性もしっかり確保されています。

Helping Hands PenanのFaceBookより

このNGOはこの手工芸品の販売を促進するとともに、これをジャングルから広く世界に持ち出そうとしているとのこと。収益は編み手の収入になるほか、Penan族の生活に必要な施設の導入などにも使われます。とりわけ力を入れているのはPenanの子供たちの教育で、すでに支援を受けて大学を卒業した子供もいるそうです。

Helping Hands Penanは各地で時々かごバッグの販売会を開いているようですが、クアラルンプールではわりと頻繁に開かれています。開催予定はFaceBookのページで知ることができます。今もほとんどこうした臨時の販売会で売ってるみたいですが、最近はバッグの数は少なめながら常時品物を置いている店も出てきました。私が知っている店は、ブキビンタンのFahrenheit88の地上階のお土産物屋さん(名前忘れた)とバングサショッピングセンターのSquareRoomという店。在住者でないとわかりにくいですけど。




ペナン族のかごバッグはこちらのお店で販売中です!

 

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英訳の経緯はこちら

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