プラナカンとビーズサンダルについて

プラナカンとは数世紀前から現在のマレーシアなどに移住してきた主に中華系移民の末裔のこと。現地の民族と融合してこの場所に定着し、独特の文化を作り上げてきました。

  

 

ビーズサンダルはプラナカン文化が生んだ工芸品として、マレーシアではマラッカなどプラナカン文化が色濃い地域で人気の特産品です。

さまざまな柄のビーズの刺繍は全て手作業で作られ、2〜3週間から長い物では数ヶ月かかるものもあります。

使用するビーズが小さいほど手間がかかる一方、細かい絵柄や滑らかなグラデーションを表現できます。また刺繍の面積が大きいほど時間がかかるので、その分価格も上昇します。

この写真のサンダルで使用しているビーズは中ぐらいの2mm弱。比較的お手頃な価格帯のものです。

作るのに手間がかかるニョニャ(プラナカンの女性)ビーズサンダルは、母から娘そして孫へと修理をしながら何代も受け継ぐものだそうです。シンガポールからは、大切なディナーなど特別な時のために高品質のサンダルのオーダーが来ることもあるそう。