神社のこと(7)ー セミ

さすがに夏休みになると、毎日のようにセミ捕りに行っていました。昭和の日記帳に書く、白のランニングシャツに短パンという典型的な姿になって。

神社にいたセミの種類は、アブラゼミ、ニイニイゼミ、クマゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシぐらいかな。このうち、捕まえるのは9割方、アブラゼミかニイニイゼミ。ヒグラシは捕まえた記憶がありません。声だけです。

チッチゼミという小さいのも見たような気がします。でもたぶん自分で捕ったのではありません。

玉虫もよく見かけました。玉虫はあまりにありふれていて、しかも捕まえるのが簡単なので、そのうちほとんど見向きもしなくなりました。

残念ながらカブトムシやクワガタムシがいるような場所ではなかったので、甲虫とは縁がありません。コガネムシにはあんまり興味を持てず。

竹の物干し竿の先に網をくくりつけてという、本当に典型的な昭和の子供の姿で、夕方には汗でずぶ濡れになって帰ってくる毎日でした。

セミ捕りにあれだけ夢中になれるのは、きっと見つけることや捕ることの難しさのバランスが絶妙なんでしょうね。簡単すぎても難しすぎても続かないでしょうから。

経験を重ねるにつれて多少技術の進歩も実感することができるし、思いっきり何かの本能を刺激されてたんだと思います。

あのセミの鳴き声と暑い暑い夏は本当にいい思い出です。


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神社のこと(6)ー 流れ者

拳銃の弾を拾ったという物騒な話を書きましたが、そういえば、気をつけたほうがよさそうな人を見かけたこともありました。

やはり村に住んでいるので、よそ者というのは子供でもよくわかります。単に通過するだけなんだろうけど、どこかから流れてきたという雰囲気を漂わせた人がたまにいました。

神社や公園はそういう人も惹きつけるんでしょうかね。自分がもしその立場なら、神社でしばらく休もうというのはよくわかる感覚です。

まだ、親が神隠しなんて言葉も使っていた頃、誘拐には気をつけろと散々言われていました。でも、周りに子供が複数いる場合には、そういう見かけない人と話をした記憶もあります。今ならすぐに警察に通報されてしまいますけどね。

しかし本当に危なっかしいのもいて、ある時に見た男は薪割り用の鉈のようなものを持って、滑り台の下の砂場を囲う木の枠に切りつけているのを見たことがあります。こうなるともう逃げるしかないですね。

大半は普通の人なんだろうけど、子供だから余計に恐怖を感じたことも多かったと思います。


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神社のこと(5)ー 拳銃の弾

古銭を拾った話を書きましたが、拳銃の弾らしきものを拾ったことがありました。確か滑り台の下にある砂場周辺だったように思います。

たぶん、まだ3、4歳の頃。頭が丸くて、黄銅色というのかやや赤みがかった金属です。弾といっても薬莢はついてなかったので、当時のあいまいな知識でも大丈夫だろうと思っていました。

しかし家に持って帰って母親に見せると、危ないからすぐに捨ててきて!と言われて、あわてて空き地まで行って投げ捨てました。

薬莢がないから大丈夫だとは思いつつ、確信があるわけでもなく、ひょっとすると大砲の弾のように中に炸薬が詰まっているのかもしれないと思ったからです。

その弾には全く傷がついておらず、とても綺麗で新しかったと記憶しています。だから発射して何かに当たったというわけではなく、空に向けて撃ったものが、たまたまあの場所に落ちてきたのかもしれません。

何でそんなものが落ちてるんだと思いましたが、まだ昭和40年頃、ややこしい人もいっぱいいたんでしょうね。


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