神社のこと(7)ー セミ

さすがに夏休みになると、毎日のようにセミ捕りに行っていました。昭和の日記帳に書く、白のランニングシャツに短パンという典型的な姿になって。

神社にいたセミの種類は、アブラゼミ、ニイニイゼミ、クマゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシぐらいかな。このうち、捕まえるのは9割方、アブラゼミかニイニイゼミ。ヒグラシは捕まえた記憶がありません。声だけです。

チッチゼミという小さいのも見たような気がします。でもたぶん自分で捕ったのではありません。

玉虫もよく見かけました。玉虫はあまりにありふれていて、しかも捕まえるのが簡単なので、そのうちほとんど見向きもしなくなりました。

残念ながらカブトムシやクワガタムシがいるような場所ではなかったので、甲虫とは縁がありません。コガネムシにはあんまり興味を持てず。

竹の物干し竿の先に網をくくりつけてという、本当に典型的な昭和の子供の姿で、夕方には汗でずぶ濡れになって帰ってくる毎日でした。

セミ捕りにあれだけ夢中になれるのは、きっと見つけることや捕ることの難しさのバランスが絶妙なんでしょうね。簡単すぎても難しすぎても続かないでしょうから。

経験を重ねるにつれて多少技術の進歩も実感することができるし、思いっきり何かの本能を刺激されてたんだと思います。

あのセミの鳴き声と暑い暑い夏は本当にいい思い出です。

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