りょうこの誘惑(2)

いま(2020年2月)新型肺炎が世界中を騒がせていますが、2009〜2010年に豚インフルエンザが流行った時に、私は中国にいました。

豚インフルエンザは、あまり毒性は強くないという風に聞いていて、それ自体はあまり恐れていませんでした。しかし、WHOがこの流行に対して「緊急事態」であるという声明を出すかどうかについて、とても注目していたことを覚えています。

というのも、今回の新型肺炎での武漢の封鎖のように、こういう時に中国はとても思い切った措置を採る可能性があります。WHOの声明に基づいて政府から指示が出されてしまうと、移動が制限されてしまったり、感染の疑いのある行動や症状があると強制隔離されたりすることがすぐに起こるからです。

実際にこの時には、同僚が一週間ほど病院に隔離されるということがありました。確か乗った飛行機から感染者が出たという話だったと思います。

そういう措置がなされる前に、できることはしておかなければならないから、WHOの声明について注目していたというわけです。

当時のマーガレット・チャンWHO事務局長がそういう声明を深夜に出すんじゃないかという時に見ていたのが、ネットの掲示板。2ちゃんねるというやつですね(今は5ちゃんねると言うらしい)。

実は「2NN 2ちゃんねるニュース速報+ナビ」というサイトをもう十数年見続けています。スマホを手に入れてからはほぼ毎日見てます。

書き込みの中には、酷い内容や誹謗中傷みたいなものもありますが、その時々の話題がかなり素早く集められて、それに対していろんな意見を見ることができるので、なかなか面白いんです。芸能とか科学とか、普段自分からは探さない情報も載ってるから、世間とズレないようにするのにも少しは役立っているかもしれません。

はっきり憶えていないけれど、そのマーガレット・チャンが発表するかどうかの時に、この2チャンネルの掲示板に状況を実況中継してくれる書き込みがありました。

読んでいると、どうも保健医療関係の専門家のようで、英語での情報を日本語で解説して次々と書き込んでくれました。ヨーロッパに住んでいる日本人のようです。時差的にも辻褄が合います。こちらは、夜中の2時とか3時に見てましたから。

このとき「掲示板結構役に立つじゃないか」と感心したのを憶えています。この時のことを思い出して書いたのが、「りょうこの誘惑」という話です。ナンセンスな内容です(これも死語だ)。

2ちゃんねるのサイトはものすごい広告が出てくるのでご注意を。電車の中で見る時は気を使います。

 

 

 
スマホの音声アシスタントとの
対話を描くストーリー

 

 

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