オウムアムアについて

オウムアムアのニュースをよく見たのは去年2019年の始め頃だったでしょうか。ネットのニュースに時々出てたから、細長いオウムアムアの想像イラストとともに、ニュースを読んだ方も多いんじゃないかと思います。

もともと宇宙の話は好きなので、このオウムアムアのニュースには結構興奮していました。特に、太陽から離れる時に加速をしたという話には、なんとかもっと詳しく調べられないものかと思っていました。(「加速した」というのは、太陽から離れる時の減速の度合いが計算した値より緩やかだった、という意味だと思います)

そもそも、人類が初めて観測した太陽系外からの物体であって、細長い形をしていて、加速している、とこんなに珍しいことが重なることは考えにくいので、多くの人が「何かあるかもしれない」と考えたくなるのも無理もないことだと思います。

私もその一人ですが、特に奇妙に感じ始めたのが、加速の件もさることながら「細長い」ということ。幅と長さの比は1対10ほどもあると推測されているそうです。

そんな細長いもの自然界で見たことありますか?

もちろん、生物ならば、木やヘビやミミズなどいくらでもいますけれど、非生物では割と珍しいんじゃないかと思います。

自然界の細長い物って何があるだろうと、ずっと考えていて思いついたのは、断崖絶壁なんかで見る柱状節理の岩、顕微鏡で見た雪の結晶、鉱物の結晶、鍾乳石、つらら、それから岩山が水とか風で侵食されてその一部が柱状に残ったもの。

オウムアムアが自然のものだとすると、最後のものが一番それらしいけれど、地球ではなかなか見る機会はありませんよね。しかも数百メートル級のものだとかなり珍しいんじゃないでしょうか。

真実が何なのかは今になっては誰にもわかりませんが、初めて見つけた太陽系外からの物体が、地球ではあまり見慣れない形のものだった、しかも妙な加速をした、というのはやはりエキサイティングな話だと思います。

というわけで、「オウムアムアむ」という話を書いたのですが「この物体を自然のものだと決めつけるのは適切ではない」という立場のSFとして書きました。そのほうが世界が楽しくなるような気がしますしね。


ただいま工事中

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LIARS IN SPACE (Rin Ato):シライン英訳版

英訳の経緯はこちら

 

 

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